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2013年3月24日日曜日

歌舞伎座開場まであと1週間! 歌舞伎クイズ 答え合わせ!!

今日はいよいよ、新橋演舞場3月花形歌舞伎の千穐楽です。

当ブログでもお待ちかね!解説クイズの答えを大発表!!



皆様、何問解けましたか??

・・・

1
『暗闇の丑松』
銭湯の場面で、棚からつり下がっている赤いものは何でしょう?




答えは…「ぬかぶくろ」でした!
現代ではあまりお目にかかりませんが、布の袋に米ぬかを入れたもので、体を洗うのに使います。
米のとぎ汁はお肌によいと良く聞きますから、「ぬかぶくろ」も美肌効果抜群??


2
『妹背山婦女庭訓』
お三輪が田舎の女の子であることは、お三輪のどこに表れているでしょう?




答えは…2点あります!
①萌黄色の着物
②すすきのかんざし

この明るい緑色、「萌黄色」と呼ばれます。
お三輪と同じ萌黄色の衣裳の女の子キャラクター、思い浮かびますか??

そう、まずは『俊寛』の千鳥、そして『新版歌祭文』のお光ですね。
2人とも、出身は絶海の孤島だったり、のどかな農村だったり、確かに‘田舎’です。

かんざしは小さいので近くで見ないとわかりにくいかも…
劇場チラシの菊之助さんのお三輪をじっくり見てみてくださいね。


ちなみに、演舞場売場では『妹背山』、もう一問出題していました。

求女の着物の柄は、貴公子が身分を隠すような役柄によく使われます。
何の模様でしょう?




答えは「露芝」です。

衣裳も、登場人物の属性を表す、重要なコード。
他の作品で同じような衣裳のキャラクターが登場したら、思いだしてくださいね!


3
『二人椀久』
松山の髪の形は、何というでしょう?




答えは、「元禄勝山」。
(「元禄の勝山」または、「元禄の兵庫」とも呼ばれます)

椀屋久兵衛と遊女松山は、江戸時代の初期に実在した人物たち。
現在の形の『二人椀久』の初演は、1774年(安永3年)と江戸時代半ば。
歌舞伎の歴史からすると、古い時代にあたります。

かんざし類も少なく、シンプルですっきりとしているのも、古風な遊女の面影を残しているのです。

ちなみに、椀久がかぶっている「まげずきん」も、古い時代の風俗を表しています。


4
『一條大蔵譚』
鬼次郎が御殿に忍び入る際、持っていたものは何?



答えは、「がんどう」。
現代の懐中電灯のようなものです。
メガホンのような形ですが、中でろうそくが回転して、横向きにならないように作られています。

この「がんどう」、提灯や燭台などの明かりと違うのは、持っている人の顔を照らさないこと。
御殿に忍び入るのに目立ちたくない鬼次郎には、うってつけです。

ちなみに、この場面で鳴っていた太鼓の音は、「風音」。
風が強いと、風除けのついている「がんどう」は便利ですね。

・・・

いかがだったでしょうか?

いよいよ、歌舞伎座の新開場です!!!


解説クイズも演舞場から歌舞伎座にお引っ越しです。
どうぞお楽しみに!!

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